
太陽の石ペリドット:希望と癒やしの輝き
ペリドットは、鮮やかな黄緑色が目を引く美しい宝石です。宝石名としてはペリドットですが、鉱物学的にはオリビンと呼ばれています。このオリビンの中でも、宝石として扱われる美しいものがペリドットと呼ばれているのです。ペリドットは、古くから人々に愛されてきました。その歴史は古代エジプトにまで遡り、紅海の火山島であるザバルガッド島で採掘されていました。ザバルガッド島は、かつてトパゾス島と呼ばれており、そこで採掘されたことから、ペリドットはトパゾスとも呼ばれていた時代があります。
ローマ時代になると、ペリドットは「夕方のエメラルド」という別名で呼ばれるようになりました。夕暮れ時や夜間でも、その鮮やかな緑色の輝きが失われることがなかったため、人々はペリドットをたいへん珍重しました。その輝きは、まるで太陽の光をいっぱいに浴びた草原のようです。暗闇の中でも光を放つことから、人々はペリドットに神秘的な力を感じ、暗闇への恐怖や不安を取り除き、希望の光を灯してくれる石だと信じてきました。
ペリドットは8月の誕生石としても知られており、夫婦の和合を象徴する石とも言われています。災いを遠ざけ、持ち主に明るい未来を照らしてくれると信じられてきたことから、お守りとして身に着ける人も多くいます。また、ネガティブな感情を払拭し、心身のバランスを整えてくれる力があるとされ、ストレスを軽減し、穏やかな気持ちを取り戻させてくれる効果も期待されています。明るく希望に満ちたエネルギーを持つペリドットは、現代社会を生きる私たちにとって、心強い味方となってくれるでしょう。