ダイスカット

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デザイン

ダイスカットの魅力:石の力を最大限に引き出す

ダイスカットとは、力石や鉱物などを立方体、つまり正六面体の形に整え、角と角を結ぶ線を貫くように穴を開けた加工方法のことです。その形が賽の目によく似ていることから、「ダイス」と呼ばれることもあります。 この加工で最も特徴的なのは、穴の位置です。ただの立方体ではなく、頂点からちょうど反対側の頂点へ、中心を通るように穴が空けられています。まるで糸を通して吊るすかのように、対角線を貫く穴が、この加工の最大の特徴と言えるでしょう。 力石の世界では、このダイスカットには特別な意味があると信じられています。角張った六面体の形は、全方向にエネルギーが均等に広がることを象徴し、石が秘めた力を最大限に引き出すと考えられています。そのため、お守りとして身に着ける際に、ダイスカットは好まれる加工方法の一つです。 また、実用的な面でもダイスカットは優れています。対角線に開いた穴は、紐や鎖を通すのに最適です。様々なデザインのアクセサリーに組み込みやすく、石の美しさを際立たせることができます。紐の色や素材、他の装飾との組み合わせ次第で、個性豊かな装いを演出できるでしょう。 力強い印象を与える六面体の形と、繊細な技術で施された穴。ダイスカットは、石の持つ力強さと美しさを共に引き立てる、魅力的な加工方法と言えるでしょう。