ラウンドカット

記事数:(2)

デザイン

輝く鏡玉:ミラーラウンドカットの魅力

宝石の世界は、奥深く、様々な輝き方を持ちます。原石を美しく輝かせるために、職人は様々な形に研磨しますが、最近注目を集めているのが、鏡のように磨き上げた丸い形に、さらに細かく幾何学模様を刻み込んだ新しい研磨方法です。この研磨方法は、縦方向に大きく面を作り、その面に沿って、横方向に線状、またはいくつも連なる四角形のような、細かい模様を刻み込みます。 この緻密な細工により、従来の丸く研磨しただけの宝石とは全く異なる、独特の輝きが生まれます。まるで無数の小さな鏡が、複雑に反射し合い、光を放っているかのような、まばゆいきらめきです。この輝きは、見る者を惹きつけ、心を奪います。 この新しい研磨方法は、宝石が持つ潜在的な美しさを最大限に引き出す、革新的な技術と言えるでしょう。従来の研磨方法では、宝石の表面は滑らかで、光は一定方向に反射していました。しかし、この新しい研磨方法では、細かく刻まれた模様が光を複雑に反射させ、様々な方向に光を放ちます。そのため、宝石はより明るく、より複雑な輝きを放つのです。まるで、夜空に輝く星のように、キラキラとまばゆい輝きを放ちます。この技術は、宝石の世界に新たな可能性をもたらし、今後ますます注目を集めることでしょう。宝石の輝きは、時代と共に進化し、私たちの心を掴んで離しません。この新しい研磨方法によって生み出される宝石は、まさに未来の輝きを体現していると言えるでしょう。
デザイン

丸型カットの魅力:宝石の輝きを最大限に

宝石を円形に整え、光を最大限に反射させるよう磨き上げたものが丸型カットです。宝石の種類を問わず広く使われており、最もよく知られているのは57もしくは58面体からなる、まばゆい輝きを放つ型です。 この57もしくは58面体の丸型カットは、別名ラウンドブリリアントカットとも呼ばれ、現代における宝石研磨の主流となっています。宝石内部に入射した光を効率よく反射させ、他に類を見ないきらめきを生み出すのが特徴です。ラウンドブリリアントカットは比較的歴史が浅く、20世紀に技術が確立されました。 宝石を円形に研磨する技法は、ラウンドブリリアントカット以外にも様々です。一口に丸型カットと言っても、その歴史や特徴は時代と共に移り変わってきました。例えば、18世紀に流行したローズカットは、3面から24面で構成され、柔らかい光を放ちます。現代ではあまり見かけなくなりましたが、アンティークの宝飾品などに見ることができます。 また、20世紀初頭までは主流だったオールドヨーロピアンカットも丸型カットの一種です。ラウンドブリリアントカットと比べると面数が少なく、現代のものとは異なる輝き方をします。ラウンドブリリアントカットが登場するまでは、このオールドヨーロピアンカットが広く採用されていました。 このように、丸型カットと一口に言っても、その輝きや歴史的背景は実に様々です。それぞれのカットは、当時の技術水準や美的感覚を反映しており、時代を超えて受け継がれてきた宝石研磨の奥深さを物語っています。