鋼玉

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コランダム:ルビーとサファイアの秘密

鋼玉とも呼ばれるコランダムは、酸化アルミニウムの結晶です。これは、アルミナとも呼ばれ、自然界ではマグマが冷えて固まった火成岩や、高い熱と圧力によって変化した変成岩の中で生まれます。ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つことから、その硬度は9と非常に高く、研磨剤としても用いられています。 純粋なコランダムは無色透明ですが、微量な金属酸化物が混じり込むことで、様々な色に変化します。この色の違いが、コランダムをルビーやサファイアといった美しい宝石へと変える魔法です。赤色に輝くコランダムはルビーと呼ばれ、その鮮やかな赤色はクロムという金属元素が加わることで生まれます。ルビーは、情熱や生命力の象徴として、古くから人々を魅了してきました。 一方、赤色以外の色を持つコランダムは、すべてサファイアと呼ばれます。サファイアの色の多様さは、鉄やチタンなどの金属元素が混入することで生まれます。青色以外にも、ピンク、黄色、緑色など様々な色合いが存在し、それぞれの色のサファイアには、異なる意味や象徴が込められています。深い青色をしたサファイアは、冷静さや知性を象徴する宝石として知られています。また、柔らかなピンク色のサファイアは、愛情や優しさを象徴するとされ、多くの人々に愛されています。このように、コランダムは、その色の違いによって、様々な魅力を持つ宝石を生み出す、まさに自然の神秘と言えるでしょう。